僕 と 父 と 声

笑い声がそいつを決める。

「どうしたら声が良くなりますか?」とよくお弟子さんが父に質問をしていた。
父の答えはお決まりの「笑えばいい」だった。

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春の声とタッチ

日本は世界でも有数の春の歌の多い国と言われている。
確かにあげて言ったらきりがない。
なぜかはわからないけれども、ひとつだけ言えるのは日本人は「春が好き」だろう。
好きでなければこれだけの歌の数は生まれない。

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音は見える

「今日の夕食の味は3つのうちどれだ!」父は味と音はそっくりだという。
そっくりって、、、そういう時に使う言葉なのか?
だんだん何もかもがこんがらがってくる。

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人の話をよく聴け

親から子どもによく使われる言葉の一つに「人の話を聴きなさい!」というフレーズがある。

僕もさんざん言われ続けてきた。
うちの庭には小さな枇杷(びわ)の木がある。
小さいくせにたくさんの鳥たちがやってくる。

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肌で聴く

わさびのように目を抜けて真上に突き抜けるような辛さ。
シチューのようにトロリと流れるような芳醇さ。
レモンのように水分の含まれた泡のような酸っぱさ。
どれも絶対的な性格を持っている。

父の奏でる3つの和音にもその絶対的な性格があった。

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