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腹式呼吸が早口に効く!?

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「どうしても早口になってしまう」、「緊張して第一声がなかなか楽に発声できない」、こんな課題を持っている人は多いようです。こうした話し方だと、相手から「えっ?何?」と何度も聞き返され、話がスムーズに進まなくなります。それだけではなく「せっかち」、「自信がなさそう」などマイナスの印象を持たれてしまいます。会議や商談など、重要なシーンに臨むことが多いビジネスパーソンにとって、これは大きなイメージダウンにつながります。

こうした悩みは「ゆっくり話そう」、「最後まではっきり言おう」と心がけるだけでは、なかなか解決できません。性格や気の持ち方の問題ではなく、「呼吸」に原因があるからです。

私たちは話をするときには、吐く息で声帯を振動させ、身体の内側で響かせて音に変え、相手に伝えています。つまり、話し言葉のベースは息なのです。ですから吐く息の量が少なかったり、吐くスピードが速すぎたりすると、言葉も早くなる、あるいは途中でなくなってしまう、ということになります。今回ははっきりと落ち着いて話すための呼吸法をご紹介します。

 

1.腹式呼吸でプレゼンも落ちついた声でゆったりと話せるように

呼吸には、主に「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があることはよく知られています。胸式呼吸とは、肋間筋という肋骨の間の筋肉や首の筋肉を使って呼吸する方法。この方法は、息を吸うと胸がふくらみ、吐くとへこみます。また肩が上下することもあります。

腹式呼吸は、横隔膜を大きく上下させて行う呼吸法で、息を吸うとおなかがふくらみ、吐くとへこみます。腹式呼吸は、吐く息の力が強くなりますので、大きく通る声を出すことができます。また、言葉をゆっくり、最後まで聞こえるように発音できるようにもなります。大勢の聴衆の前で行う演劇や歌、アナウンスなどを学ぶ人にとっては、腹式呼吸での発声練習は欠かすことのできない基本トレーニングです。

ビジネスパーソンでも、会議やプレゼンテーションなど大勢の前に立つ機会は多いもの。こうしたときに腹式呼吸ができていると、発言もしやすくなります。少人数の商談やミーティングでも、落ち着いた声でゆったりと話せるようになります。緊張を落ち着かせ、集中力を高めるという精神的な効果もあるので、腹式呼吸はぜひ身につけておきましょう。

 

2. 腹式呼吸を身につけるには

両手を大きく上げての深呼吸ではほとんどの人が腹式呼吸になっていません。
腹式呼吸はいわゆる深呼吸ではありません。ラジオ体操でよくあるような、両手を大きく広げて深呼吸をしている人を見る と、ほとんどの人が息を吸うときに胸と肩が動いています。これは胸式での深呼吸になっている、ということです。

腹式呼吸では、下腹に息をため、そこから吐き出すイメージで呼吸します。したがって、胸はほとんど動きません。この点に注意してやってみましょう。

まず、立っていても座っていてもかまいませんので、リラックスした気持ちで上体をまっすぐにします。それから、今、身体の中にある空気をまず外に出すつもりで息を吐いてください。その後、鼻から息を吸い、その息を、下腹とウエスト周辺にためていきます。「お腹」にためるのではなく、下腹から背中のウエストあたり、つまり胴体部分を広く意識することが、良い発声のコツです。

このとき、背すじを伸ばし、上体が前かがみにならないようにするとたくさん息が入ります。無理に吸おうとすると、肩に力が入ってしまいますので、ゆったりとした気持ちで行ってください。下腹部分がふくらんだら、今度はゆっくりと、息を口から吐きます。このとき軽く下腹に手をあてて下腹の動きを確かめるとよいでしょう。吸って吐くの往復にゆっくりと時間をかけて、この呼吸を繰り返してみてください。

なかなか腹式呼吸のコツが分からない、という人は、床に仰向けになってやってみましょう。誰でも寝ているときは腹式呼吸になっているので、仰向けの状態だと、自然と腹式呼吸がやりやすくなります。胸、肩は動かさず、下腹が上下する様子を感じながら、呼吸を繰り返してみて下さい。この方法で感じがつかめたら、起き上がって、同様にやってみてください。

なお、この練習は、吸う息以上に、吐く息を意識して行うことが大切です。吸う方は「なるべくたくさん、頑張ろう」と思っても、吐く方はそれほど意識しない、という人が多いものです。声のベースは吐く息です。吐く息が安定していると、そこにゆったりと言葉を乗せて相手に伝えることができます。相手にいい声と言葉を届けるようにイメージしながら呼吸してみてください。