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私たち普通の大人にこそ、想いを伝える表現力が大切な時代。声には魅力が詰まっています。


KIMIYO YAZAWA
谷澤 君代

もともと受講生だった君代先生が、インストラクターになろうと思った理由を教えてください。

人と直接関わりがある仕事をしたくて転職をしてから、人前で話す声にもっと自信をつけたいと思うようになって、Breavo-paraに通うようになりました。そこから、興味のままにレッスンを楽しむことで変わり続ける自分や他の受講生の皆さんの変化が面白くて、深く学びたくなったことがきっかけですね。

その転職先というのは、どういう業種だったんですか?

創薬といって新しい薬を製品にする業界でした。新しい薬は臨床試験をして、安全性や有効性を確かめて、国に承認されれば販売されます。その試験をしている病院側の審査委員会の事務サポートをしていました。

そこで声を使うことになったんですね。

はい。普通の事務職や秘書の仕事から、一気にオフィシャルな場で人前で話すことになりました。しかも、病院の一室を借りて会議を開くのですが、場所が変わったり条件が違ったりすることが多々ありました。部屋が広くなったり、狭くなったり。当初は前職が医療業界ではなかったため、話す内容にも不安があり、偉い先生に向かって慣れない空間で声を出さなきゃいけない。少しでも自信のない声を出すと、質問が多くなってしまうのです。話す内容自体に不安要素があるんじゃないかと、審査員の先生から思われてしまう。そして質問が増えれば増えるほど、相手は病院の先生だから、より専門的な話になってしまいます。その薬自体がすごく悪い作用があるという訳ではないし、何か特別なことがあった訳ではないのに、私の声一つで信頼性が揺らいでしまうことに気がつきました。そんな経験があって、声が安定すれば違うかもしれないと思うようになって、ボイトレ教室を探したんです。

どんな感じで探されたんですか?

ネットで探すと「声を変えると売り上げが何パーセント上がる」とか、ちょっと怪しいボーカルトレーニングばかりで、そんな中で出会ったのがパラのレッスンが受けられる朝大学の募集広告でした。そこからたどってパラのホームページにたどり着き、体験レッスンを受けてから朝大学の申し込みをするか決めようと考えていました。そこで、誠志郎先生の喉声と本当の自分の声の違いに驚いて、スピーカーが隠れているのかな、と後ろを振り向いちゃうくらいびっくりしてしまったんです。「そういう声にあなたもなれる」「声はいつからでも変わるよ」と聞いて、「本当かな」と半信半疑で通い始めました。

パラが目指している一人ひとりの「本当の自分の声」ですが、君代先生にとってはどういうものですか?

その瞬間瞬間で自分が満足できる声を出すことができればよいのだと考えています。声は変わっていくものだから、その時の自分が「これだな」と思える嘘くさくない声でしょうか。こういう風に表現したいという想いの通りに出せた時が、自分の声だと考えています。

その自分の声はなぜ大切なのでしょう?

これからは普通の人にも、表現力が求められる時代です。超高齢化社会では、バブルの時のような手厚いサポートは望めなくなっています。国力も落ちてきているので、高齢になった時に一人で解決できないことが結構出てくると思うのです。そして、今は大人こそ、表現する力を磨いていないのではないでしょうか。今の小中高大学生は、ワークショップ形式で学ぶなどして、自分の意見をちゃんと言うように教育されていますが、30代後半以降の大人たちは会社で学ばない限り、または自分で意識しなければ、自分を表現するトレーニングができていないんじゃないかと感じています。パラではレッスンを通じて、自身のことを話す機会があります。人と対話が深まるのは自分の暗い部分をいかに明るく言えるか、という所があると考えています。自分の課題や悩みを明るく言える場でトレーニングをして、それが進んでいくと、表現になっていくと私は考えています。自分をどう人に伝えるかという力が、普通の人にこそ、これからは大切になるでしょう。

君代先生もこれまで実際のお仕事で、自己表現の重要性を感じてきたということですか?

そうですね。以前は人に伝えることを、あきらめてしまう時がもっとありました。自分の伝え方が悪いからだと思っていませんでした。今では逆に言葉にうるさくなりました(笑)質問されて「これってこういうことですか?」と確認する機会が増えましたね。また、説明をうまく人に伝えたい、自分がやりたいことを人に伝えたい、と強く想うようになりました。

そんな言葉を乗せる「声」とは、君代先生にとってどんな存在ですか?

相棒のような、分身のような存在です。知らず知らず個性を人に伝えてしまうものでもあります。喉を壊して声が出なかった時期があり、その時に無意識に声を出していたと痛感しました。自分の感情の動きが全て声に出ていることに気づき、言葉遣いのテンポや音色で、自分の感情と声が一致していると分かりました。この時に声のお医者さんから「しゃべり方を変えましょう」と言われてとても苦労しました。右利きなのに左手を使わないといけないくらい難しかったのです。乗り物を運転する時に、身体と自転車や車が一体になるように、声は自分にぴったりと合っているものなんだなって実感しました。

ところで趣味で太極拳をされているんですね。

太極拳はパラのレッスンのように、全身の力を緩ませることが必要です。太極拳はずっと動いているのですが、ポーズを取って止まると身体に力が入ってしまうからなのです。動き続けているからこそ、身体が緩んで、その時に気が出るのだそうです。街を歩いていると普通のおじいさんに見える方が、太極拳ではとても美しい動きをされていました。私は普通の人こそ表現力が大切だと考えているので、普通のおじさんおばさんが美しい動きをしていることが、私のツボにはまったのだと思います。普通の人も鍛錬すれば美しい動きになることが、パラと共通しています。

ブレイヴォーパラにはどんな人に来てほしいですか?

声に悩みを持っている方も、今もいい声を出しているけれどさらによくしたいという方も含めて、幅広い方に来てもらいたいです。背景の違う色んなインストラクターがいるので、色んな想いを受け止める度量がここにあります。これからは普通の人達にも自分の想いを伝える表現力が求められる時代になります。すでに大人になった方にこそ学んでいただきたいです。

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