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本当の自分の声が、本来の自分を思い出させてくれます。ここからチャレンジしてほしい。


HITOSHI ISHIYAMA
石山 仁

仁先生はレッスンプログラム全体をディレクションされています。そもそもパラにはどのような経緯で参画されたのですか?

自分が好きで磨いてきたことが、三つあるんです。一つ目は体操。僕は中学から29歳まで体操競技をしていました。僕がしていた頃は旧ソ連が活躍していて、ソ連の体操の美しさにあこがれていました。二つ目は物理です。大学で素粒子物理を専攻し、卒業後は探査機「かぐや」「はやぶさ」などの軌道制御の仕事をしていました。三つ目は音楽です。作曲やバンド活動などを行っています。

あの有名な「はやぶさ」のエンジニアだったのですね!

僕は宇宙が好きなのですが、宇宙の始まりを理解するために素粒子の世界を勉強して、宇宙開発業界に就職しました。僕が取り組んでいた探査機の軌道制御という仕事は、探査機を打ち上げた後、目的の軌道からズレた場合、当初予定していた軌道に戻す方法を考えるんです。いかに燃料を少なく使ってミッションを達成できるか、重力などさまざまな影響を考慮して、ミッションを達成させないといけません。最初はアナログですごく複雑な計算をしながら試行錯誤するのですが、段々ノウハウが蓄積されてくるので、自動的に計算できるシステムを開発したりしました。

探査機のお仕事もしながら、体操もされていたのですか?

実は軌道制御の仕事は、体操と共通する所があります。体操って頭で描いて必ず出来たものでないと、絶対に上手くいかないんですよ。常にイメージを持って形にするというのが習慣なんです。軌道制御も同じで、他の天体や太陽輻射圧の影響を考えながら、イメージして、それを数値化していたんですね。つまり、自分のイメージをどう形にするかを考えることが、ある種、趣味みたいに好きなんです。

イメージを形にしていく思考は、パラのレッスンにも活かされているのでしょうか?

はい。出来ないことを、いかに出来るようにしていくか、という思考が根強くあリますので、レッスンでもそれを実践しているんですよ。その受講生の声や体形から、「こういう声が出るだろう」というイメージが、お会いした時にポーンと見えるんです。レッスン中の伝え方を変えたりして制御しながら、そのイメージに向かって行きます。

それはすごいですね!受講生の未来の声も先にイメージされている。音楽活動もパラと関連はあるのでしょうか?

僕がパラに来たきっかけが、音楽だったんです。脱臼などでもう伸びないなと思って体操を辞めた後、今度は音楽をしていこうと思っていました。そんな時、僕の大学時代の親友が楠瀬誠志郎の大ファンで、「石山来たら絶対、面白いと思うよ」と誘われて、できたばかりのパラの前身のスクールに通い始めました。初めは本当にただ楽しかったので入ったんです。

当時のレッスンや誠志郎先生の印象はいかがでしたか?

声うんぬんよりも、「体をゆるめる」という発想が衝撃的でしたね。今でこそ、いろいろな方が言っていますが、楠瀬は当時から言っていました。あと、楠瀬から体験レッスンでハグされました(笑)僕、ハグってされたことなかったんですよ。びっくりしましたね。きらきらした目の感じとか、今と変わらないですよ。その時に楠瀬と出会って19年、びっくりですよね。

どのような経緯があって、インストラクターになられたのですか?

体操、物理、音楽。僕の好きな三つのことが全部できる場所が、僕にとってブレイヴォーパラなんです。受講生にはレコーディングデータ差し上げているのですが、数学的にどういう周波数に分かれているか解析するソフトを使っています。そういうバックボーンが自分にはあるので難しくはありません。普段は声って感覚でとらえているじゃないですか。そこを科学的に解明し、再現性を持たせないといけない。誰でも出来るようなメソッドを提供したいと思って、パラの仕事を手伝い始めました。

パラのメソッドがあれば、誰でも変化できる?

このメソッドは誰でもできます。才能ではなく、メカニズムも理解していますので。できないという心の思い込みが邪魔をしている場合は、外すのに時間がかかりますが、本当に誰でもできますよ。そして、「ああ、こういうことか」と自分で気付かれてこそ身に付きますよね。

レッスンでは、受講生自身の気付きも大切にしているのですね。

僕もインストラクターにデビューしたての頃は教えすぎてしまって、満足してくださるんですけど身に付かない、ということも経験しています。できないと解決してあげたくなるのですが、ある程度自分で失敗してやっとできるようになった時に、本当に分かってもらえるんです。5年くらい前ですね、そこに気づいたのは。

何かきっかけがあったのですか?

自分を変えたいとか、いろいろな思いや悩みを抱えている受講生はたくさんいらっしゃいます。そこでパラでレッスンを受けると、実際に声が出るようになるんですよ。声が出て、メキメキ自分らしく生きていけるようになるのですが、残念なことにそれを人と比較して、もめてしまう人たちが一時期いたんですね。

パラのメソッドは結果が出る。それゆえのジレンマがあったのですね。

それで、自分の教えてきた何かが間違っているんじゃないか?と思い返した時があったんです。本当に受講生のためにはどうしたら良いのだろうかと思って、パラ以外のところで心の勉強も続けています。コミュニケーションといったら簡単なのですけど、そういう部分も踏まえて、トータルとしての人間形成に興味を持っています。

仁先生が、レッスンを通じて受講生に伝えたいことは何ですか?

受講生に持ち帰っていただきたいのが「安心」です。世間でも社会でもストレスを浴びるので、ここで一回ストレスをリセットして帰っていただくということを大事にしています。そして、安心が得られたのであれば、とどまらずにそこを拠点としてチャレンジしてほしいんです。最初は自分の声を出すのも嫌だったという方が、歌が好きで今では単独ライブをしていらっしゃいますよ。そういうチャレンジの話は非常に嬉しいと思います。

パラという場があるからこそチャレンジも出来ると。

そこを目指しています。レッスンは失敗できる場所だと思っていますので、どんどん失敗して構わない。人は小さい頃の経験や思い込みから、失敗を回避するような行動パターンが根付いてしまう人もいます。僕もそうでした。でも、パラで声を出すと、多くの人がそういった観念がどうでも良くなっていきます。小さなことにとらわれていたと気づき、ボーンッとキャラ立ちする人も多いんです。パラではそこまで行ってほしいと思っています。

声だけではなく、生きる姿勢も大きく変わってくるのですね。

はい。受講生に持ち帰っていただきたいことが、もう一つあります。できなかったことができるようになると、「そういうことなんだ!」と気付きますよね。今までこれが間違っていたんだと自分で納得して行動を変えていくからこそ、変われるじゃないですか。パラで体験出来るそのプロセスが、実はすごく大事だと思っています。大谷翔平選手も同じことをしているんですよ。大谷選手の記事に「自分の中の当たり前を疑う。常識を疑う」と書いてありました。常識を疑うとはつまり、自分の思い込みを疑うことですよね。

大谷選手は常識を超えた二刀流で大活躍されていますよね。

僕らも同じなんですね。常識とは違うけどそういう考え方もあるよな、じゃあこうしようとか、自分の今までの考え方を書き換える。こういう捉え方もあるよなと考えていくと、自分自身にすごく気付くことがあるんですよ。癖というか、自分をより理解できる。自分のことを分かっていないと自分を導くこともできませんので、いかに自分の強みも弱みも理解していくかです。そのためにも、どう変わったらいいかなと考えながら取り組むパラの声の学び方は、他のことにも活かせると思っています。

まず自分の常識に気付くことが、ターニングポイントを作っていく?

ただその自分の思い込みは奥深くにあるので、なかなか自分では気づけないんですよ。だから疑いながら、自分の中をあぶり出していくんです。それを振り返りながら、消すというか書き替えていく、捉え方を変えていく。そうすると柔軟性が出てきますので、例えばいろいろな人がいても、否定しないような自分になれるんです。新しいことが出来るようになる準備としては、この「ニュートラル」な状態であることが大切だと思いますね。

ところで仁先生は、休日をどのように過ごされていますか?

総合的なコミュニケーションや、音の治療、音の周波数のことを勉強しています。コミュニケーションに関しては、パラ以外で医療や介護関係のプログラムを作る取り組みもしていますね。コミュニケーションの問題を解決するためのプログラムなのですが、声の要素を取り入れていく時にはパラも関係していくと思います。

仁先生にとって、「声」とはどういう存在ですか?

本当の自分。分かりやすく言えば、本当の自分を生きているかを知る、バロメーターのような存在です。本来の自分からそれた思い込みの人生を選択していると、そのギャップが声に現れるんです。本来の自分の魂と肉体が調和していない感覚とでも言いますか。皆さんも日常で、人柄や自信のなさが声に現れるという経験をお持ちだと思います。僕自身も、日々の声の調子から「自分がぶれている」と感じたら、内面を振り返り、修正をかけるようにしています。

声に耳を澄ませることが、自分らしく生きることにもつながるのですね。

人がこの世に産まれた時に何か使命を授かっているのであれば、それを持った自分自身に気付けるということだと思います。そういう自分自身を取り戻すための一つの道として、声を磨く。声が出るようになるために、身体も整える、心も整える。パラは心のことは直接的にはしていませんが、今後は取り入れていきたいですね。

声を通して本来の自分が浮き彫りになっていくとは面白いです。

ある意味、自分本来の声が出るということは、「ゼロポイント」に戻っているようなものだと思います。まずは本来の自分を思い出し、自分自身に一度戻って、そこで初めてスタート地点、ゼロポイントに立てると思います。ゼロポイントに戻すために、安心安全な環境が大事で、それがパラの一つの役割です。そして、せっかくゼロポイントに戻れたら、行動しないのはとてももったいないことです。いつでもここに戻って来られるので、やりたいことにチャレンジしてほしいなって、いつも思っています。僕が自ら体現していかないと説得力がないと思うので、自分もチャレンジし続けようと思います。

仁先生がレッスンをプログラムされているそうですが、どのようなことを意識して作られていますか?

パラではみんなで声を響かせ合うシーンがよくありますが、本当に自分の声が出ている時は倍音が豊かなので、可聴域を超えた音もたくさん出てくるんです。森やジャングルにたくさん含まれているような変化に富んだ周波数で、人間の脳幹を活性化させて、アルファー波も一杯出て、ストレスが減ったりします。

それは驚きですね。音にはそのような効果もあるのですね。

みんなで響かせ合った声で、スタジオの中に、森が、ジャングルができるんです。パラには「森の中」というコンセプトがありますが、自分たちでリトリートの環境を作れるんですよ。さらにレッスンの中で「わぁーっ」とみんなで自由に音を上げていくと、覚醒するような、すごい瞬間があるんです。実はそういう声の響きは、自分自身の生きる力、本質的な生きる力の部分にも作用すると思います。

インストラクターをされてきて、嬉しかったことは何ですか?

「声が出るようになった」という感想は嬉しいですが、一歩を踏み出してやりたかったことにチャレンジする話を聞くのが、一番嬉しいですね。例えば、「起業しました」という方もいらっしゃいますよ。僕自身がそういう人なのかもしれないですね。挑戦し続けたい気質がずっとありますので。

仁先生から見て、受講生たちの雰囲気はいかがですか?

5年前のパラよりも、受講生同士がお互いに調和しているなと感じます。僕自身が人を比較しない、肯定も否定もしないあり方や空間を作りたいなと思っていますが、そういう方が増えている感じがしますね。感情が暴れていない静かな人が増えているので、きっといい空間が作れているのかなと思います。それが先ほどの「安心」ということかもしれないですね。簡単に言いますと、フラットな関係を作れているのではないでしょうか。お医者さんや弁護士さんもいて職業を聞くと「すごいね」とかあるのかもしれないけれど、老若男女関係なく和気あいあいとしている雰囲気がすごく嬉しいです。

仁先生にとってブレイヴォーパラとは、どのような存在ですか?

自分自身にとっても、受講生にとっても、きっと「一度自分の原点に気づかせてもらえる場所」なのだと思います。本来の自分に気付かせてもらって、それを起点にどう歩んでいくか、きっかけになる場所かなって。ここで余分なものがそぎ落とされていく中で、自分の性格のコアな部分が見えてくると思うんです。本当の自分や邪魔しているエゴも含めて、自分というものがよく分かってくるので、そこと向き合って伸ばしていける。僕にとってはそういう場所だったので、受講生にとってもきっとそうだと思います。

ブレイヴォーパラにはどんな人に来てほしいですか?

声に悩んでいる人はもちろんですが、何かに悩んでいたり、自分を変えたいと思っていたり、身動きが取れていない人に来ていただきたいですね。でもそういう状況だとなかなか決断できない。具合が悪い時は動けないように、悩み苦しんでいる時に行動に移せないからこそ、手を引っ張ってあげたいなとは思うんですけど……そういう方たちが始めるきっかけがあるといいなと思います。誰にとっても素晴らしいメソッドだと思うのですけど、苦しんでいる方々にとっては特に人生を歩んでいく上での宝になると思うんですよね。

まさに、生きる力になっていくのですね。

まさか声にそのような可能性があるなんて、毛頭思っていらっしゃらない方が多いと思いますが、大きな力になってくれることは確実に断言できます。今現在、悩み苦しんでいる人はもちろん、潜在的に必要としている人にも来てもらって、少しでも楽になってほしいなという思いが根本にはありますね。

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