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声を飛ばしてしっかりと伝える!

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「声は聞こえているのだけれど、自分に向かって言われている気がしなくて、ついつい聞き流してしまった。」こんな経験はありませんか? 例えば、お店で売り場の人に「いらっしゃいませ」と声をかけられても無視してしまったり、大勢の人がいる場所で友人に名前を呼ばれても、気づかなかったり……。なぜ声が耳に入ってきているのに、それに関心が向かないのでしょう? それは単に興味がないからという理由だけではなく、相手の「声」のせいかもしれません。

 

1.居酒屋で店員さんに届く声と届かない声

同じ大きさで発せられた同じ言葉であっても、聞き流されてしまったり、反対に相手の心を動かしたり、と声の質によって違いが発生します。今回は相手に届く声について、身近な例を挙げながら一緒に考えてみましょう。

日常生活の中で体感するボイストレーニングの効果として、「居酒屋で店員さんを呼ぶのが楽になった」というお話をよく聞きます。騒がしいお店の中で、他の人が何度呼んでも気づかないのに、その人が店員さんに向かって一言「お願いしまーす!」と呼ぶと、すぐに来てくれる。これは、周りの人からするとちょっとした驚きになるようです。

では、このような騒がしい場所で、伝えたい相手にちゃんと気付いてもらえる人と気付いてもらえない人の違いは何でしょうか? いくら呼んでも店員さんが来なかったのには、2つの理由が考えられます。

 

2. 確実に相手に声を届ける2つのポイント

いくら呼んでも店員さんが来なかった1つ目の理由は「お願いします!」という店員さんに向けた声の距離が足りなかったということ。

このような声は、騒がしい店内ではざわめきに紛れて聞こえなくなります。また静かな場所で耳には聞こえたとしても、独り言のように感じてしまい、自分に話しかけられている気がしません。

2つ目は声の方向が店員さんにちゃんと向いていなかったということ。届けたい方向を意識できていない人の声は拡散してしまいます。

このような声も相手に届きにくくなり、居酒屋のように大勢の人がいる場所では聞こえにくくなります。例え聞こえたとしても、「ほかの店員を呼んでいる、自分が行かなくてもいい」と思われてしまうことが多くなるでしょう。

騒がしい店内なのに、たった1回呼んだだけで店員さんが来てくれたのは、声の距離と方向が店員さんに向かってぴったり合ったから。もちろん形として目で声を見ることは出来ませんが、このように声には「距離」と「方向」があるのです。
響きのボールを店員さんに向かって飛ばしてみましょう。バスケットボールをゴールに入れるように放物線を描きます。店員さんを越えていくような放物線をイメージとして持ちましょう。

 

3. あなたの印象は声の「距離」と「方向」で決まる

人はいつも、自分の周りに存在している他人の声の「距離」と「方向」を無意識に感じて生活しています。自分に向かって言われているな、と相手の声に反応するのは、この「距離」と「方向」がぴったりと合っているときです。逆に言うと、確実に相手に声を届けたい場合、声の「距離」と「方向」を相手に合わせればいいのです。

例えば、会計を済ませて店を出ようとした背後から「ありがとうございました!」と店員さんに声をかけられて、思わず振り返って会釈を返してしまうことがあると思います。レジを打ちながら、テーブルを拭きながらなど、何かをしながら挨拶をする店員さんが多い中で、こんな風に「相手に届けよう」という気持ちを持って、「距離」と「方向」の合った声で挨拶をされると、心にも響くものです。挨拶の声の意識一つで、お客様に強い印象を残すことができる、ということは、特に接客業に携わる人には、ぜひ覚えておいてほしいことです。

また、接客業だけではなく、声を確実に相手に届ける方法は、ビジネスパーソンなら誰でも身につけておきたいものです。会議やプレゼンテーションの際に、参加者一人ひとりに届く声で発言することができれば、聞いている人が「自分に対して話されている」という実感を持ちます。その結果、発言の説得力も上がるのです。

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