1. HOME
  2. ブログ
  3. 人見記念講堂のすぐそばで

人見記念講堂のすぐそばで

DSCN3987

音楽を仕事にしている人間にとって人見記念講堂と言えば、
一度はその舞台に立ってみたいと思うホールである。
その講堂を持つこの大学で先日ボイストレーニングの講座を行った。
大学3年生、これから社会への入り口へ彼女たちは渡っていく。

時間前に続々と集まる学生たち。その顔にはまだ不安そうな影があった。
それはそうだろう。声の勉強なんて受けた事がないのだから。
しかし、興味は持っているのでしょう。話を進めていくうちに自分のことだと気付き始めていた。

幼児性と大人の絡んだ声が多い中、この大学の学生たちはとても清らかな響きを持っていた。
清らかとは濁りのないことである。濁りのない音声はコミニュケーションをシンプルにすると思っている。濁った声で難しい言葉を並べても人は動くとは思えない。
また、清らかさは明るさも含んでいる。その2つをもっと引き出していった。

これから彼女たちは社会へ出る。
自分の過去を全く知らない人間に自分を伝える場面がいくつも出てくる。
その時に大事なのが「大きな声」ではなく「自分の持っている声」だと思う。
そこに気づいてもらうことが僕たちの大きな仕事である。

自分の声を持っている人は本来の自分に触れられる。
ここが声の最も面白いところでもある。

自分の声に出会い、自分に触れる。
その自分で一歩を踏み込んだ時、何かが動く、変わる。
そんな体感と体験を味わってもらえただろうか。

清らかであれ。
自分であれ。

関連記事