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シンガーにこそ来てほしい。響きの深さも声の質も、一気に変わります。


SACHIE FURUKAWA
古川 幸栄

幸栄先生はもともと、どういうきっかけでパラに出会われたんですか?

夫から教えてもらいました。私はずっと歌を歌っていて、私の夫もずっと音楽活動をしていて知り合いました。初めて体験レッスンに参加したのが、7〜8年前だと思います。それから事務や運営の仕事で働かせていただいたのが始まりです。

シンガーソングライターをされていたのですか?

はい。今は子どもがいてなかなか難しくて活動をお休みしていましたが、今年から少しずつ歌い始めます。

パラを若い世代にも知ってほしいとおっしゃられていましたが、シンガー向けの学校もいっぱいある中で、なぜそう思われたのですか?

「歌手になりたい」と夢を持って来る若い世代、私もそうでしたが、歌いたくてすぐ結果を出したいって思っていました。そんな中で私自身もいろいろなボイストレーニングを受けて歌ってきたのですけど、身体の調子が良い時と悪い時の差がすごくあるなと自分で感じていて、身体そのものがしっかり声を出すために作りあげられていないんじゃないかと思ったんですね。

発声するより前に、身体づくりがある?

そうです。ここに来た時に、他のボーカルレッスンとは全然違うことに気づいて、これを身に付けないとテクニックを学んでも生かせないなと思ったんです。ある程度歌える人は、力業で持っていく方法もあると思うんですが、もう一度一から自分の身体を見つめ直して作り直したほうが、より表現力や学んできたものが生かせるんじゃないかなと思っています。ある程度歌っている方も、ぜひ一度来てほしいです。私たちが受けてきたボイトレとは全然違うので、すごく魅力的で楽しいんじゃないかなと思います。

通常のボイトレよりも、声の質がガラッと変わるということですか?

はい。響きや声質が変わりますし、響きの幅が広がると思います。自分で声のコントロールがある程度できるようになるので、声の調子を整えやすくなりますし、本番も調子が良い時と悪い時の差がなくなるんじゃないかなと思います。

幸栄先生は、育児においてもパラで身に付ける声はとても影響を与える、とおっしゃっていますが、どういうことでしょうか?

私は、マタニティーの方や親子に向けて、ピアノを弾いて動いたり声を出したりするリトミックのレッスンもしているのですけど、子どもにとって一番聴こえてくるのはママの声なんですね。お腹の中にいる時に初めて聴く音はママの声です。ママやパパの声もずっと近くで聴きながら真似しながら子どもたちは育つので、近くにいる大人が表現力豊かにしゃべっていると、子どももつられて表現力豊かになると思います。

ママの声が子どもの生育にも大きく影響していると。

はい。私は親子でできるような声のレッスンプログラムも行っています。「おんのう(音楽脳育)」という、育児に音楽を取り入れようというものです。例えば、外で工事の音がしていたとして、ママが「すごくうるさいね」と言うと、子どもは「すごくうるさい音なんだ」と思うけれど、ママが「工事しているね。何ができるだろうね」というと子どもは「本当だね。何ができるんだろうね」とワクワク想像する。音を通して親子でコミュニケーションをとろう!というレッスンです。

それは皆さんに知ってほしいですね。

はい。ちょっとしたことで音、声への意識が変わると思います。面白いですよ。

パラでもそういう教室をしているのでしょうか?

はい。パラではキッズクラスも土曜の朝8時45分~9時45分まで開いています。キッズはその都度の申し込みがあった時に開講していますね。基本は「胸の口(パラの発声メソッドの合言葉)」でお話しようねというレッスンなのですけど、行うことはすべて遊びです。「胸の口星人になるよ」などと遊んだり、「ゾウさんになって向こうから歩いてこよう」とか「よーいドン!」と駆けっこしたりしながら声を出します。

子どもクラスはレベルが高いですね(笑)

それを60分やり遂げます。私たち大人は心が折れないように(笑)

幸栄先生が大人クラスのレッスンで、受講生に持ち帰ってほしいことは何ですか?

楽しさや開放感、リラックスですね。入ったばかりのカピュムAはゆるめることが重要なクラスなのですが、最初はドキドキしていると思います。「思うように声が出せなかったらどうしよう」などと気にせず、リラックスして安心してほしいですね。レッスンが終わった後に、すごく気持ちいいな、来た時と違うな、すっきりしているなと思ってもらいたい。あまり難しいことは考えず、来てリラックスしていただければいいのかなと感じています。あと、私は始まる前も生徒さんと楽しく話すようにしているので、いっぱい話をしてコミュニケーションを取って、リラックスできる雰囲気を心がけています。

クラスにはどんな方がいらっしゃっているんですか?

個性豊かですよ。一人は30歳の男性で、自分の身体と向き合うのがすごく好きで、「肺の使い方がすごく変わりました。だから、こういう所が素早くなりました」、「パラで習った呼吸法でサッカーしている時のキックスピードが上がった」などと独特のコメントをくれるんです。他にはずっとバレエをされていた40代の女性で、お話がとても面白い方など多彩です。皆さん半年で声が変わってきています。

インストラクターをされていて嬉しかったことなどはありますか?

私がレッスンに行けなかった時に、「幸栄先生、先週いなかったですね。お子さんですか?体調は大丈夫ですか?」などと言われると、レッスンを楽しみにしてくれている上に、心配もしてくれて、すごく嬉しいなと思います。あと、私が歌っていると知っている方もいるので、歌に関する質問をされたり、お手紙をもらったりするのも嬉しい瞬間です。

クラスの皆さんはどのような理由で通われているのでしょうか?

例えばある男性は、最初のきっかけは「あいうえお」の五十音の響きをきちんと学びたかったからだとおしゃっていました。でもいざ通ってみると、「他の習い事が全部いらないと思います!」と話してくださいました。「呼吸法はすべてのことにつながっていると思うので、ここに来ると呼吸も身体も変わるし、声も変わるし、すべての基本が学べるし、他の習い事をしなくていいかなと思う」と言ってくださって、「受け取り方、感性がすごいな!」と思っています。

呼吸法は声だけでなく全てに通ずるのですね。バレエをされていた女性の受講生はいかがですか?

難しかったあぐらをかけるようになり、声ももちろん出しやすくなって、ふとした時に声を出しやすいとおっしゃっていました。まだ高音の練習をしていないのに、高音が出しやすくなった気がしますと、教えてくださいました。

それも大きな変化ですよね。

あと、皆さんレッスン後はすっきりするとおっしゃってくださいます。ストレッチなどで身体をゆるめ、気持ちもすっきりするのだと思います。まだ入会して半年の皆さんですけど、落ち着いて話せるようになったなど、少しずつ実感が出てきているのかなと思います。

幸栄先生が理想的なレッスンができている時はどのような状態ですか?

「空気をつかめている」ような感じです。その場の空気全部を自分が操っている感じ。ライブの時と似ています。

シンガーソングライターならではの独特な感覚ですね。

この方今すごく集中しているなとか、気がそれているなとか、自分の引っ張っていく力が足りないからじゃないかなとか……いろいろな方がいて、みんなが集中して向き合ってくれている。そんな中で、レッスンの流れや空気を全部操れている状態かどうかと考えます。

幸栄先生にとってレッスンは、ライブのような存在ですか?

ライブに近いです。90分の間に「もっとここを詰めればよかった」とか、「少しMC多かったな」とか。トータル的にそんな風に思います。

そんな幸栄先生にとって「声」はどのような存在ですか?

声は「自分自身」だと思っています。もっと言うと、自分から出ている音、自分の得意分野でもあって、自分が操りやすい存在。他のお勉強とかはすごく練習しないといけないけれど、声に関してはこういう風にしたらいいんじゃないかと、自分自身ですごくコントロールしやすい。すごく興味があり、大事なものだなと思っています。

幸栄先生はいつ頃から音楽を始められたのですか?

3歳くらいからピアノを弾き始めました。でも逆に弾くことに苦手意識が強くて、ピアノの先生がクラシックをされていたんですけど、「あなたはちょっとポップスとか弾き語りしてみなさい」と言われて、「はい!」と言って自分もそちらのジャンルが好きだったので、弾き語りしたり、クラシックの楽曲で大会に出たり、歌も歌っていましたね。あ、でも幼稚園ぐらいから町のカラオケ大会とかに出ていました(笑)だから、歌はずっと好きだったんですね。

幼少の頃から音楽経験が豊富なのですね。ボーカルレッスンもたくさん受けてこられていますが、比べてみるとパラのレッスンは違いますか?

全然違うと思います。身体で声を出すことにここまで特化している所は他にないと思います。

パラではないボーカルスクールで学んだボーカリストと、パラで学んだボーカリストでは、どういう所が違うのでしょうか?

やはり声の質が違うと思います。響きの深さや声の質が違うので、相手に届ける力が全然変わります。歌にしてもしゃべる声にしても、相手に伝わる表現力が全く違うと思います。私のシンガー友達も体験レッスンを受けに来てくれたのですが、パラでしていることは急にはできないこともあります。ぐっと下の低い響きまで来られなかったりします。もちろん感覚的には早いので始めればすぐにつかめるようになるはずです。こちらもプラスアルファで実践すれば幅が広がるなってすごく思います。

パラにはどんな人に来てほしいですか?

声を持つすべての人…そしてやっぱりシンガーです。特に歌を歌っている人は高いほうの響きをすごく重要視する傾向があります、深いところを響かせるレッスンは、なかなか本格的にしないような気がします。シンガー友達も、続けるとすごく良いねと言ってくれるので、ある程度歌える方でも、もう一度声を作り直す意味でも来てほしいなって思います。声とずっと向き合ってきている方は、気づく部分が敏感で、レッスンを少し受けると違いがすごく分かるので、かなり面白いんじゃないかなと感じています。一般の方はもちろんですけれど、ぜひ来てほしいです。

今は受講生の中でシンガーはいらっしゃるんですか?

昔歌っていた方や、今もコーラスグループで歌っている方がいらっしゃいます。この1カ月でボリュームが上がってきたり、高音が変わってきたり。声を発する場が他にあるから気づかれることもあると思うので、本格的にバリバリ歌っている方もぜひ来てほしいです。個人差はありますが、2時間ぐらいのレッスンでボンッて声が出るようになることもあります。

幸栄さんもまたステージに立たれるのですか?

はい、今年からライブを再開します。
今、子どもがいて時間がなかなか取れず、仕事もしつつなのですが、曲もちょこちょこ書いています。現役で歌うことは、インストラクターをする上でもプラスになると思っています。

キッズコースにはどんな子に来てほしいですか?

人前で表現するのが大好きなお子さんはもちろん、人前で話すのが苦手なお子さんにも来てほしいですね。保育園や幼稚園の発表会やお遊戯会で、一人で発言しなければいけない時、みんなの前に立つと声が出なかったり、「おはよう」と言われても返せなかったりするお子さん。お母さんがすごく心配されますが、引っ込み思案で、お話がうまくできないのは、大きな声を出す経験がないという環境の事情もあります。

その子自身の問題というよりも生活環境が関係している?

そうですね。住宅事情などで、「うわーっ」って大きい声を出したことがない。引っ込み思案やすぐ泣きだしちゃう子、またスポーツをやっている子などが一緒になってレッスンをすると、子供たちは一緒に声を出していこうと楽しんでくれます。そういう意味でも、いろんなお子さんに来ていただきたいです。小さな頃から「自分の声、今日変だな?」「あの人の声きれいだな」「面白い」とか、声に意識を向けるだけで、変わっていくと思います。

声に意識を向けられるようになると、どうなっていきますか?

自分の声や相手の声に子どもたちは気づいていきますよね。こっちの声とあっちの声で話した時の反応がなんか違う、自分の声が今話しやすい、話しにくいなとか……声に意識が向いていると、相手の声にも気づくと思います。声に意識を向けて、声ってこんなに大事なんだと小さい時から感じることで、大人になった時に大きく変わると思います。うちの子どもたちは、「ママその声かわいい〜」とか言う会話ができます(笑)声に意識を向けるというだけで、すごく感性豊かに育つと思います。

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