今、とても面白いコラボレイションを行っている。版画という独特の手法による作品と音をひとつの線の上にのせるというものなのです。版画家三瓶光夫くんは日本版画界の若手では飛び抜けて面白い作品を発表している。まったく下ごしらえをせず一気に削り落としていく言わばジャズである。今回発表する作品を受け取って、浮ばせる音をぶつけていった。ぶつけながら版画が受けて取る音だけを取り込んでいった。そこには大きな○(円)を産んでいた。版画という手法は素敵である。自分の想いを彫り、削り最後は紙を合わせ剥がすという。自分では何ひとつコントロールできない仕上げと出逢える事だ。陶器の窯と全く同じ考え方なのかもしれない。同じ版でもまったく違う表情をしているから面白い。このコラボレイションで学んだことは「自由の所在地」という感触です。音と版画がそれぞれのスタンスで同じテーマをうたい、音楽の所在地でもなく、版画の所在地でもない浮遊物独特の時間軸が想像していた以上に面白かった。これを手にして下さった方の生活に少し違う時間軸を提供できれば嬉しい。浮自由(ふじゆう)とても愛おしいレーベルです。
