日本語、英語、声の響きの秘密

西洋の方々のほうが声が響きやすく、大きく感じるという方も多いかと思います。
西洋の方の骨格には、頚椎が大きいという特徴があるそうです。
頚椎が発達したのは胸郭が大きいためで、そもそも楽器として大きいということになります。
そのため自然と声が大きく、深みがある。これが英語の印象になっているのではないでしょうか。

そして興味深いのは、その身体的特徴のため、身体の機能中心が頚椎にあり、首から上を重視する文化になっていると紹介している文献があったのです。
確かに、賛美歌では高い響きの印象が強いですね。

一方、日本人や東洋の方々の機能中心は別にありました。
腰椎を機能中心ととらえてきた文化だったのです。

腰や腹とつく言葉が多いですし、”丹田”という存在が良い例かもしれません。
そして、”理解する”と言うより、”腑に落ちる”と表現します。

こう聞くと、きっと腑に落ちる方も多いのではないでしょうか。
骨格的には西洋の方々よりも低く、深い響きは出しにくいのは確かです。
ただ、読経のように、むしろ低く、深い響きを出すことを大切にしてきたのは、日本や東洋の方々かもしれません。

また、子音「S」や「H」などを発音した際に出る高い響きが英語の特徴という話も耳にします。
日本人で英語のヒアリング力が弱い方は、ここを聞き取る力が弱いとされます。

ところが、自分の身体に合った響かせ方を身につける過程で自然と呼吸も深まり、吐く力によりこのような高い響きも自然と声に現れるようになります。
その結果として、子音(日本語であろうと英語であろうと)も綺麗に響くようになっている方がほとんどです。

身体的特徴は異なりますが、自分の身体に合った声の響かせ方がわかれば、深い響きも呼吸も身につき、英語であっても日本語であっても、本来は同じように響かせることができるのです。